▽◆△　月の宴　△◆▽
　　　　　～Tsuki no Utage～

ドクター・メフィスト。私のこよなく愛する、魔界医師のお話です。
美しく謎めいた存在でありながら、時折見せる不思議におちゃめな人間くささが良いです。
せつらに対する時の恋する乙女のような（？）可愛さも◎

少なくとも数百年は生きていると思われますが、その前は果たして人間だったのか？
子供時代なんてあったのか？？
せつらは高校生自体の話が出ていますが、メフィストの若いころ（？）の話なんかあったら、ぜひ読んでみたいですね。

魔界医師メフィストのシリーズはいろいろ出ていますが、どれもそれぞれに好きです。
夢盗人は、新宿らしいお話の一つだと思います。
黒天女や闇男爵、黄泉姫、などなどどれも大好きです。

魔王伝やマンサーチャーシリーズ、魔界医師シリーズでは月光も色あせるほどの美貌を誇るメフィストですが、
かつて「魔界都市新宿」で初めて登場した際には、青白い顔色の男という設定だったんですよね。
うろ覚えですが、確かアニメでは赤いコート（？）を着ていましたし。
でもまあ、やはり現在の純白のケープをまとった姿が、一番はまっていて素敵です。

せつらを愛するあたり面食いかと思いきや、朽葉刑事とかもかなりお気に入りのようですし。
意外と能力主義なのかもしれませんね。

言わずと知れた田中芳樹さんのヒロイックファンタジーの名作です。

猛勇なる騎士軍団を誇り、不敗の国王アンドラゴス３世が君臨するパルス王国。だが宗教国家ルシタニアの侵攻により、強国パルスはたった一日で滅亡してしまう。
初陣の王太子アルスラーンは、死屍累々の戦場から、からくも脱出、「戦士のなかの戦士」ダリューンや策士ナルサスといったわずかな強者たちと故国奪還へ旅立つが……！

孤高の王子が仲間に支えられながら成長していく物語ですが、なんといっても、キャラクターが良い。
ダリューン、ナルサス、ギーグ、ファランギース・・・誰をとってもキャラクターがそれぞれに特徴があって生き生きしています。
個人的にはダリューンがお気に入りです。
アルスラーンに対するちょっと盲目的なんじゃないかというほどの忠誠心と、勇猛果敢な戦士ぶりが何とも好みです。

エステルの展開にはかなり驚きましたが。。。
あれはちょっと意外というか、辛いというか。。。。。
がだ、よくよく考えると銀河英雄伝説でもいろいろありましたし。

ダリューン、ファランギース、ギーグ、エラムあたりは最後まで残りそうな気がしますが、ナルサスやキシュワードは危ないような気がします。
できれば、全員、ハッピーエンドになってもらいたいものです。

作者は茅田砂胡さん。
秀逸なファンタジー小説です。

舞台はデルフィニアと呼ばれる豊かな王国。
国王として即位したにも関わらず、国を追われて流離っていたウォル。
絶対絶命の危機に陥った時、救ってくれたのはリィと名乗る美貌の少女だった。
幼いながら絶世の美貌を持つ少女は、自分は人間ではなく、異世界から来たと話す。
驚異的な身体能力と知識を有する少女は、ウォルの同盟者となり勝利の女神と呼ばれるようになる。

とにかくキャラクターが良いです。
どのキャラクターも魅力的ですが、個人的にはイヴンが特にお気に入りです。
主人公二人ももちろん、大好きですが。

女性だけではなく、男性でも楽しめる物語だと思います。
あ、ただし、恋愛的なものはないので（少なくとも主役二人には縁がない）、
それは求めないでくださいませ。